イタリアでの約3ヶ月の滞在を終えて、ロサンゼルスに帰ってきてます。日記の更新がかなり遅れていたため、まだイタリアに居るのか、またはどこか別のところに居るのかと思っていた人もいるようで、ごめんなさい。今日ようやく、最後の一週間分を一気に書いたので、これでこの「宝箱」のようなピリオドにはしばらく蓋をしてそっとしまっておこうと思います。La Vita e' Bella! (人生は美しい)とまた心から思わせてくれた、大切な時間でした。
迷ったのですが、イタリアに行く前まで書いていたブログを再開しようと思います。これからは更新頻度は気にせず(レイカーズ勝利レポートも無しです、笑)あくまで自分の気が向いたときの日記として書きますが・・・良かったら読んでください。 #
by casetta
| 2006-07-01 13:54
最後の休日、ユネスコ世界遺産でジェノバ湾沿いに点在するCinque Terre (チンクエ・テッレ)に出かけた。明日はイタリアを離れるのだと思うと、どうしても気もそぞろになってしまう道中。Monterossoで、この滞在最後の海に飛び込む。冷たい海水に、早起きで眠い目も覚める。本当に、海ってなんて気持ちがいいんだろう!
昼食で、初めてScampi crudi (生のアカザ海老)を食べた。レモンを絞って、ほんの少しオリーブオイルをたらして。日本の甘エビやぼたん海老ほどの甘みはないものの、大ぶりの海老のとろっとした食感と甘みはとっても美味。魚介たっぷりのパスタに、白ワインも一本空けて贅沢な最後の昼食。この3ヶ月、美味しいものを各地で沢山食べることができて、本当に幸せだった。美味しいものは人を幸せにする。イタリア人がみなおおらかで幸せそうな原点は、やっぱりそこにあるのかなと思ったりする。 #
by casetta
| 2006-07-01 13:26
イタリアで一度美容院に行ってみたいと思いつつ、なんとなく怖くてここまで実行していなかった。でも昨日帰り道、美容院の前を通りかかると、外に出ていたオーナーらしきおじさんと目が合って、最後のチャンスだと思い切って予約を入れた。
どきどきで店に入ると、きのうのおじさんが笑顔で迎えてくれた。彼が担当してくれるみたいだ。すぐに髪を洗ってくれる。予想外にとても丁寧に、頭皮をマッサージしながら洗ってくれてウトウトするくらい気持ちがいい。イタリアで初めて美容院に来ましたと言うと、じゃあ新しい体験にふさわしい感じにしなくちゃね、と。いよいよカットに。鏡越しに目が合い、私が口を開く前に「ちょっとだけ切りたいんでしょ」と聞かれたので、その通りだと答えた。「でも少しレイヤーをつけてもいいよね?」「ええもちろん」・・・ちゃんとイタリア語で説明できるかなと心配していたのに、わかってくれているようなので安心して見ていると、彼はてっぺんの髪の毛をひとかたまり持ち上げて、なんといきなり15センチ近くもざっくりと切ってしまった!えっ・・・・?!驚いて声もない私をよそに、どんどん、適当に見えるほどの大胆さで切っていく。しばらくしてようやく「ん?切りすぎかい?」と聞かれた。「でも、もう遅いですよね(苦笑)」「うーん、そうだね。遅いね~(ウインク)」「ははは・・・・・・・」 こうなったら何を言っても仕方ないので、任せることにした。そして切り始めてものの10分でカットは終わり、ブローして出来上がった彼曰く「これがモーダ・イタリアーナ」。一番長い部分はそれほど短くないのだけれど、かなり段のついたこれまでしたことのないスタイル。床に落ちた髪の毛は伸びるのが早い私にとっても1年分くらいの量でびっくりしたけれど、髪だけじゃなくなんだか気分まで軽くなっていい感じ。色々あったこの1年のつきものがすっきり切り落とされたみたいな感覚で、おじさんに何か見透かされているような気がしてドキッとしたけど「気に入った?」と聞かれて心から「Si, molto (はい、とても)!」と答えた。 というわけで、最後の最後に美容院初体験を達成できて満足。 #
by casetta
| 2006-07-01 12:06
アレッツオ時代のクラスメイトで、今はボローニャの学校に通うエミコと待ち合わせて昼食。魚介類ばかり食べていたので肉が恋しくなっていたこともあり、生クリーム仕立てでボロネーゼソースもかかったトルテリーニを注文。優しくて懐かしいような味。これも食べ収めかあ・・・と、帰国が迫っていることがちょっと寂しくなってきた。でも、美味しいものを食べに、美しい風景を見に、そして何より会いたい人たちが居る限り、これからもイタリアには何度も来るから。
エミコと別れて、ボローニャのチェントロをあちこち歩きまわった。気温がかなり上がり、陽射しをさえぎってくれるポルティコの下を歩いていても汗が噴出す。昨日までずっと海のそばに居たので、久々に都会独特の四方からかぶさってくる熱気に頭がぼーっとする。途中バールに入ってアイスカプチーノを飲んだり、お店に入って涼んだりしながら歩いた。これからイタリアは本格的に暑くなるのだろう。 最後にマジョーレ広場へ。いつ見ても活気に溢れた、美しい広場だ。去年の夏初めてイタリアに来たのがボローニャで、初めて見た広場ももちろんここだった。あれ以来、行く先々で色んな広場を見てきたなあ。ロサンゼルスには、様々な人が集まる街の中心としての広場がないのが残念。 親友が、肉を食べたいとリクエストしたら何かの生肉を買ってきて、ほんの数秒だけ表面を焼いてルッコラをたっぷり載せたカルパッチョを作ってくれた。何の肉かと思ったら、なんと馬肉!イタリアで馬肉のカルパッチョを食べるとは知らなかった。結構色んなものを食べたと思っていたけれど、この国の食の魅力の、まだまだ一部しか体験していないのかも。 #
by casetta
| 2006-07-01 11:01
海の目の前というロケーション、イタリア語もある程度話せるようになってから行ったこともあり、サレルノで過ごした時間が一番「自分らしく」「伸び伸びと」できたと思う。イタリアに来た3月の終わりに来ていたらこうはいかなかったと思うので、あまり深く考えていなかったけれど結果的にこの時期に来ることができ、本当に幸運だった。海が大好きになった。海のあるロサンゼルスに住んでいることの幸せに気づいた。美味しいものも沢山食べたし、陽気なイタリア人たちと話すうち自分までどんどん陽気になっていくのがわかった。人や自然に触れることが、心身ともにヘルシーでいるためにいかに大切かも実感した。自分を癒すことのできる場所や方法を知るのは、とっても大事なことだと思う。私にとってのそんな場所を見つけることができて、なんだか今とても安心した気分でいる。 #
by casetta
| 2006-07-01 09:43
|
ファン申請 |
||