朝、窓から見る最後のサレルノの風景。今日でこの町ともお別れ。よく通ったバールでヒロコちゃんと待ち合わせし、いつも通りの朝ごはんの後マーケットに出かけた。衣料品や食料品、日用雑貨などの露店が沢山並ぶなかなかの規模のこのマーケットは、毎日昼一時まで隣町のトリオーネで行われている。いくつかお土産などを買って、いよいよサレルノを去る時間となった。駅に着くと、チケットを買っていたローマ経由の電車は1時間半遅れ。急遽ナポリ経由の電車になんとか変更してもらい、送りに来てくれた2人にお別れを行ってボローニャへと向かった。
海の目の前というロケーション、イタリア語もある程度話せるようになってから行ったこともあり、サレルノで過ごした時間が一番「自分らしく」「伸び伸びと」できたと思う。イタリアに来た3月の終わりに来ていたらこうはいかなかったと思うので、あまり深く考えていなかったけれど結果的にこの時期に来ることができ、本当に幸運だった。海が大好きになった。海のあるロサンゼルスに住んでいることの幸せに気づいた。美味しいものも沢山食べたし、陽気なイタリア人たちと話すうち自分までどんどん陽気になっていくのがわかった。人や自然に触れることが、心身ともにヘルシーでいるためにいかに大切かも実感した。自分を癒すことのできる場所や方法を知るのは、とっても大事なことだと思う。私にとってのそんな場所を見つけることができて、なんだか今とても安心した気分でいる。